Amazon Web Services(AWS)は多くの企業にとってコスト効率の高いクラウドソリューションとして注目されています。
本記事では、AWSの基本から導入メリット、実際の移行手順まで、クラウド初心者の方にもわかりやすく解説します。ITインフラのコスト削減と効率化を目指す企業担当者必見です。
「AWS Partner Network (APN) セレクトコンサルティングパートナー」認定の株式会社テクノプロなら、AWSに精通した専門エンジニアが多数在籍しており、導入プロジェクトの準備段階からビジネス設計、本稼働、運用のフェーズまで、各段階で最適なサポートを提供しています。

AWSとは?クラウドコンピューティングの基礎知識

ここでは、AWSやクラウドコンピューティングについての基礎知識を解説します。
Amazon Web Servicesの概要と特徴
Amazon Web Services(AWS)は、世界最大かつ最も包括的なクラウドプラットフォームです。
AWSは、コンピューティング、ストレージ、データベース、分析、ネットワーキング、モバイル、開発ツール、管理ツール、IoT、セキュリティ、エンタープライズアプリケーションなど、幅広い分野をカバーする200以上のサービスを提供しています。
これらのサービスは、世界25の地理的リージョンにある81のアベイラビリティーゾーンから展開されており、高い可用性と耐障害性を実現しています。
AWSの主な特徴は以下の通りです。
グローバルインフラストラクチャ | 世界中に展開されたデータセンターを活用できるため、地理的な冗長性を確保しやすい |
幅広いサービス群 | 基本的なサーバー機能から高度なAI・機械学習まで、様々なITニーズに対応 |
柔軟な料金体系 | 使った分だけ支払う従量課金制で、無駄なコストが発生しない |
高度なセキュリティ | ISO 27001、SOC、PCI DSSなど多数の国際認証に準拠した堅牢なセキュリティ対策 |
豊富な導入実績 | Netflix、Airbnb、GEなど世界的企業から中小企業まで100万以上の組織が利用 |
AWSは「3大クラウドサービス」と呼ばれている、AWS(Amazon)、Azure(Microsoft)、GCP(Google)のひとつであり、多くのクラウドサービスの中で最も高いシェアを占めています。
総務省の「情報通信白書令和6年版」でも以下のように記されています。
世界のクラウドインフラサービスへの支出額のシェアは引き続きAmazon、Microsoft、Googleの順に大きく、3社で7割近いシェアを占めている。2023年第4四半期時点でAmazonはおよそ31%、Microsoftは24%、Googleは11%となっており、近年はMicrosoftとGoogleのシェア拡大が目立っている(図表Ⅱ-1-8-4)。市場は依然として寡占化が進んでおり、大手3社以外のクラウドプロバイダーは、特定の領域に焦点を当てたり、大手3社などとの連携を図ることによって市場獲得を狙うことが重要だと考えられる。 |

図表Ⅱ-1-8-4
日本国内では東京と大阪にリージョンがあり、日本企業向けのサポート体制も充実しています。
AWSは単なるクラウドサービスではなく、デジタルトランスフォーメーションを加速させるための包括的なプラットフォームとして、多くの企業に選ばれています。
クラウドコンピューティングとは?特徴とビジネスモデル
AWSに代表されるクラウドコンピューティングとは、インターネットを通じてコンピュータリソースをオンデマンドで提供するモデルです。
クラウドサービスの特徴は「所有から利用へ」という考え方です。サーバー、ネットワーク機器を自社で購入・設置・管理する「オンプレミス」と異なり、クラウドでは必要な分だけリソースを借りて使用します。これにより、初期投資を抑えながら、ビジネスの拡大に応じて柔軟にシステムを拡張することが可能になります。
オンプレミス | クラウド |
![]() | ![]() |
自社でサーバーやネットワーク機器を購入・設置・管理 | インターネットを通じてコンピュータリソースをオンデマンドで利用 |
クラウドコンピューティングは単なるコスト削減ツールではなく、ビジネスの俊敏性と競争力を高める戦略的手段として位置づけられています。高価なIT資産を自社で所有・管理するのではなく、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用することで、次のようなビジネス上の大きな変化をもたらします。
資本支出(CAPEX)から運用支出(OPEX)へのシフト | 初期投資を抑え、経費として計上できるため財務管理が容易になる |
スケーラビリティの向上 | ビジネスの成長や需要の変動に合わせて、リソースを迅速に拡張・縮小できる |
迅速な市場投入 | 新しいビジネスアイデアを素早くサービス化し、市場に投入することが可能になる |
イノベーションの促進 | インフラ管理の負担が軽減され、本業やイノベーションに集中できる |
また、AWSに代表されるクラウドサービスのビジネスモデルは主に以下の3つの形態に分類されます。

IaaS(Infrastructure as a Service)
仮想サーバー、ストレージ、ネットワークなどのインフラストラクチャを提供します。ユーザーは、ハードウェアを所有せずにインフラ環境を柔軟に構築・運用できます。
AWSでは、AWS EC2(仮想サーバー)やS3(ストレージ)がこれに該当します。
PaaS(Platform as a Service)
アプリケーション開発に必要なプラットフォーム(実行環境やツール)を提供します。インフラの管理に時間を取られることなく、アプリケーション開発に集中できます。
AWSでは、AWS ElasticBeanstalkやLambdaがこれに該当します。
SaaS(Software as a Service)
ソフトウェアそのものをサービスとして提供します。ソフトウェアの購入・インストール・管理が不要になります。
AWSのWorkMailやWorkDocsなどが該当します。
AWS導入によるメリット10選!
特にオンプレミス環境からの移行により、AWSは多くのメリットをもたらします。
これらのメリットは、経済的側面と技術的側面に大別できますが、どちらも最終的には企業の競争力強化とビジネス成長に貢献するものです。
ここでは、企業がAWSを導入することで得られる具体的なメリットを「経済的メリット」と「技術的メリット」に大別し、計10項目について解説します。

経済的メリットでは主にコスト削減と投資効率の向上に焦点を当て、技術的メリットではビジネスの俊敏性や拡張性の向上、セキュリティの強化などについて詳しく説明します。
AWS導入を検討する際には、自社のビジネス状況や課題に照らし合わせて、これらのメリットがどのように活かせるかを考慮することが重要です。
経済的メリット
AWSがもたらす経済的メリットは、単なるコスト削減だけでなく、投資リスクの低減やキャッシュフローの改善にもつながり、多くの企業にとって移行決定の大きな要因となっています。
特に成長段階の企業や、IT投資の効率化を図りたい企業にとって、大きな競争優位性をもたらすことが期待できます。
オンプレミス環境と比較した場合の主な経済的メリットは以下の5つです。
初期投資の削減
オンプレミス環境では、サーバーやネットワーク機器などのハードウェア購入に多額の初期投資が必要です。
一方、AWSでは初期費用なしで利用開始でき、資本支出(CAPEX)を運用支出(OPEX)に転換できます。
IDC社の調査によると、クラウド移行により5年間の総所有コスト(TCO)を平均70%削減できる(※)という結果が出ています。
※引用:https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2502O_V20C12A7000000/
従量課金による最適なコスト管理
AWSは「使った分だけ支払う」従量課金制を採用しています。

使用していないリソースに対して料金が発生することがなく、リソースの使用量に応じて柔軟に費用を調整できます。特に業務の繁閑に合わせたリソース調整が可能で、ピーク時に合わせた設備投資をする必要がありません。
運用・保守コストの削減
自社でインフラを維持管理する場合、設備の保守、アップデート、トラブル対応などに専門知識を持つ人材確保や外部ベンダーへの委託費用が発生します。
AWSではこれらのインフラ管理をAmazonが担当するため、IT運用コストを大幅に削減可能です。Forrester社の調査(※)では、AWS移行によってIT運用コストが平均31%削減されたと報告されています。
電力・冷却コストの削減
サーバー稼働に必要な電力費や空調費用も、オンプレミス環境では無視できないコストです。
AWSでは、大規模化によるスケールメリットを活かし、効率的な電力利用とコスト削減を実現しています。実際に、AWS環境は一般的な企業データセンターと比較して、平均で約3.6倍エネルギー効率が高い(※)とされています。
予測可能なコスト構造
AWS Cost Explorerなどのツールを活用することで、クラウドコストの可視化と予測が容易になります。これにより、予算計画が立てやすくなり、無駄な支出を抑制できます。さらに、リザーブドインスタンスやSavings Plansなどの長期利用割引を活用することで、最大75%のコスト削減も可能(※)です。
※引用:https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wellarchitected/latest/framework/cost-cereso.html
技術的メリット
AWSが提供する技術的メリットは、単にITインフラの近代化だけでなくビジネスモデルの変革や新規サービスの創出にもつながり、ビジネスの俊敏性と競争力向上が期待できます。
例えば、ある日本の製造業では、AWSの機械学習サービスを活用して生産ラインの異常検知システムを短期間で構築し、不良品率を40%削減することに成功しています。
ここでは、オンプレミス環境から移行を検討している企業にとって、特に重要な技術的メリット5つを詳しく解説します。
迅速なリソースプロビジョニング
AWSでは、新しいサーバーやサービスの追加が数分で完了します。

オンプレミス環境で数週間から数ヶ月かかっていた調達・設置プロセスが劇的に短縮され、ビジネスチャンスに素早く対応できるようになります。
例えば、新規プロジェクトの開始や、急な需要増加への対応も迅速に行えます。
無限に近いスケーラビリティ

ビジネスの成長やトラフィックの増加に合わせて、コンピューティングリソースを自動的に拡張できます。
Auto Scalingを活用すれば、需要に応じて自動的にサーバー数を増減させることが可能です。
季節変動の大きいビジネスや急成長するサービスにとって、この柔軟性は非常に価値があります。
高可用性とディザスタリカバリ

AWSは複数のアベイラビリティーゾーンとリージョンにわたる冗長構成を簡単に実現できます。
これにより、99.99%以上の高可用性システムの構築が可能になります。
また、地理的に分散したバックアップとディザスタリカバリ体制を、従来の方法より低コストで実装できます。
先進技術へのアクセス

AIや機械学習、IoT、ビッグデータ分析など、最新のテクノロジーを専門知識がなくても簡単に利用できます。
Amazon SageMaker(機械学習プラットフォーム)やAmazon Comprehend(自然言語処理)などのマネージドサービスを活用することで、短期間でイノベーションを実現できます。
グローバル展開の容易さ

世界25のリージョンにあるAWSインフラを活用することで、グローバル市場への展開が容易になります。
各国の規制に対応したリージョンを選択でき、エンドユーザーに近い場所からサービスを提供することで、レイテンシーを低減しユーザー体験を向上させることができます。
AWSのデメリット

AWSには多くのメリットがありますが、デメリットや課題も正しく認識した上で導入を検討する必要があります。
デメリットに対しては、段階的な移行アプローチや重要度の低いシステムからの移行開始など、リスクを抑えながらAWSのメリットを最大化する戦略を多くの企業で採用しています。デメリットを正しく理解し適切な対策を講じることで、そのリスクを大幅に軽減できます。
クラウド初心者の方がAWS移行を検討する際に注意すべき主なデメリットは以下の通りです。
コスト管理の複雑さ
AWSの従量課金制は柔軟性がある一方で、適切な管理がないと予想外のコスト増加を招く可能性があります。
特に初期段階ではリソースの最適化が難しく、使用していないリソースや過剰なスペックのインスタンスによる無駄が生じやすいです。
AWS Cost Explorerなどのツールを活用し、定期的なコスト分析と最適化が必要です。
ネットワーク依存性の増加
クラウドサービスはインターネット接続に依存するため、接続障害が発生した場合のリスクがあります。
重要なシステムほど、冗長化されたネットワーク接続や回線障害時の代替手段を検討する必要があります。
コントロールの一部喪失
インフラストラクチャの物理的管理権限をAWSに委託することになるため、完全な自社管理と比較してコントロールの一部を失います。
特に規制の厳しい業界や特殊な要件を持つシステムでは、この点を詳細に検討する必要があります。
ベンダーロックイン
AWS固有のサービスを多用すると、他のクラウドプロバイダーやオンプレミス環境への移行が困難になる可能性があります。
長期的な柔軟性を確保するためには、標準的な技術やコンテナ化などの移植性を高める方法を検討すべきです。
学習曲線と人材育成
AWSの豊富なサービス群を理解し最適に活用するには、社内に専門知識を持つ人材が必要です。
運用チームのスキルアップやAWS認定資格の取得支援など、人材育成の計画も重要な検討事項となります。
データセキュリティとコンプライアンス
データをクラウド上に置くことへの不安や規制への適合性に関する懸念があります。
AWSは高度なセキュリティ対策を提供していますが、自社のセキュリティポリシーと照らし合わせた設計と運用が求められます。
AWSのデメリットを抑え、メリットを活かすには

ここまで紹介したように、AWSには多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。
技術的メリットを最大化するためには、自社のビジネス目標に合わせたAWSサービスの選定と設計が重要です。また、多くの企業では、まず開発環境や検証環境、あるいはバックアップシステムなど非クリティカルな用途から始め、徐々に本番環境への移行を検討するアプローチをとっています。
段階的な導入アプローチをとることで、リスクを抑えながらクラウド移行のメリットを享受できます。
さらに、経験と実績が豊富なAWSパートナー企業の活用も検討する価値があります。日本国内にも多くのAWSパートナー企業があり、移行計画の策定や実装の支援など初期段階から専門的なサポートを受けることで、自社に合ったシステムの構築やスムーズな導入が可能になります。
「AWS Partner Network (APN) セレクトコンサルティングパートナー」認定の株式会社テクノプロなら、AWSに精通した専門エンジニアが多数在籍しており、導入プロジェクトの準備段階からビジネス設計、本稼働、運用のフェーズまで、各段階で最適なサポートを提供しています。
AWSによるクラウド移行は、企業のデジタル競争力を高める重要な戦略です。専門的なサポートを活用することで、AWSの導入をよりスムーズに、より効果的に進めることができるでしょう。
AWSの導入手順と初心者向けサービス
オンプレミス環境からの移行を円滑に進めるためには、段階的なアプローチと適切なサービス選択が鍵となります。
導入プロセスでは、まずビジネス目標の明確化と現状システムの評価から始め、段階的な移行計画を立てることが重要です。初期段階では複雑なアーキテクチャよりも、シンプルで管理しやすいサービスから始めることをお勧めします。
ここでは、AWS導入の基本的な流れと、クラウド初心者に特におすすめのサービスについて解説します。
AWSアカウント作成から始める最初のステップ

クラウド初心者が安全かつ効率的にAWSを始めるための基本的なステップを解説します。
ステップ① AWSアカウントの作成
AWS公式サイト(https://aws.amazon.com/jp/)にアクセスし、「アカウントを作成」ボタンから登録を行います。
登録には以下の情報が必要です。
●パスワード ●連絡先情報 ●クレジットカード情報 | ●有効なメールアドレス
セキュリティのため、会社専用のメールアドレスの使用をお勧めします。
ステップ② ルートアカウントのセキュリティ強化
アカウント作成後、最初に行うべきは多要素認証(MFA)の設定です。こ
れにより、不正アクセスのリスクを大幅に減らせます。
以下の手順で設定します。
②右上のアカウント名をクリック ③「セキュリティ認証情報」から設定 | ①AWS Management Consoleにログイン
ステップ③ IAMユーザーとグループの作成
日常的な操作には、必要最小限の権限を持つIAM(Identity and Access Management)ユーザーを作成して使用します。
ルートアカウントは緊急時以外は使用しないのがベストプラクティスです。役割ごとにユーザーグループを作成し、適切な権限を割り当てると管理が容易になります。
ステップ④ 予算アラートの設定
予期せぬコスト発生を防ぐため、AWS Budgetsを使って予算アラートを設定しましょう。使用料が設定した閾値に達すると通知が届くようになります。初期段階では月額予算を保守的に設定し、徐々に調整していくアプローチが有効です。
ステップ⑤ 無料利用枠の活用
AWSでは多くのサービスに12ヶ月間の無料利用枠があります。
例えば以下のような基本的なサービスを無料枠の上限を確認しながら、試してみましょう。コストをかけずに環境構築の練習ができます。
●S3のストレージ容量 ●RDSのデータベース | ●EC2の小規模インスタンス
ステップ⑥ サポートプランの検討
AWSには複数のサポートプランがあります。
初期段階では「ベーシックサポート」(無料)から始め、ビジネスの重要度に応じて「デベロッパー」「ビジネス」「エンタープライズ」サポートへのアップグレードを検討してください。
ステップ⑦ トレーニングとリソースの活用
AWS入門に役立つ無料リソースとして、AWSトレーニングとサーティフィケーション(https://aws.amazon.com/jp/training/)や、ハンズオンラボ、ウェビナーなどがあります。
日本語での情報も充実しているため、技術チームのスキルアップに活用できます。
これらのステップを踏むことで、AWSを安全かつコスト効率よく導入するための基盤が整います。
初心者におすすめのAWSサービス
AWS初心者が最初に検討すべきサービスは、学習曲線が緩やかで、かつ即効性の高いものです。
ここでは、比較的シンプルで直感的に利用できるためAWS初心者でも学習しながら導入を進められ、特にオンプレミスからの移行を考える企業に適した基本的なAWSサービスを5つ紹介します。
Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)
仮想サーバーを提供する基本サービスで、Windows/Linuxなど様々なOSに対応しています。オンプレミスサーバーの代替として最初に検討されることが多く、移行の入り口となります。
シンプルなWebサイトやアプリケーションサーバーの移行に最適です。使い慣れたOSやミドルウェアをそのまま使えるため、「リフト&シフト」型の移行が容易です。
リザーブドインスタンスを利用することで、長期利用時のコスト削減も可能です。
Amazon S3(Simple Storage Service)
高い耐久性と可用性を持つオブジェクトストレージサービスです。ファイルサーバー代替やバックアップ先として利用できます。
階層型ストレージ(S3 Standard,、S3 Infrequent Access,、S3 Glacierなど)により、アクセス頻度に応じたコスト最適化が可能です。
WebサイトのStatic Hostingにも使用でき、シンプルなウェブサイトなら複雑なサーバー構成なしでも公開できます。
Amazon RDS(Relational Database Service)
MySQL、PostgreSQL、SQL Server、Oracle、MariaDBなど、主要なデータベースエンジンを簡単にデプロイ・運用できるマネージドサービスです。
バックアップ、パッチ適用、スケーリングなどの運用作業を自動化できるため、DBの運用負荷を大幅に軽減可能です。
既存のデータベースからの移行ツール(AWS Database Migration Service)も用意されており、データ移行も比較的容易です。
AWS Backup
EC2、RDS、EBS、S3など複数のAWSリソースのバックアップを一元管理できるサービスです。
定期的なスナップショット取得、保存期間の設定、クロスリージョンバックアップなど、包括的なバックアップ戦略を簡単に実装できます。
オンプレミス環境のバックアップソフトウェアの代替として、コストと運用負荷の両面でメリットがあります。
Amazon VPC(Virtual Private Cloud)
AWS上に仮想ネットワーク環境を構築するサービスです。IPアドレス範囲の設定、サブネットの作成、ルートテーブルの設定など、オンプレミスネットワークと同様の設計が可能です。
サイト間VPN接続やDirect Connectを使用することで、既存のオンプレミス環境とのハイブリッド構成も実現できます。
セキュリティグループやネットワークACLによる多層的なセキュリティ設定も可能です。
まとめ
多くのメリットが期待できるAWSの導入を成功させるためには、自社のビジネス目標を明確にし、段階的な移行アプローチを取ることが重要です。
しかし、AWS導入を自社だけで進めるのは、特に専門知識を持つスタッフが不足している場合、多くの課題に直面する可能性があります。
「AWS Partner Network (APN) セレクトコンサルティングパートナー」認定の株式会社テクノプロなら、AWSに精通した専門エンジニアが多数在籍しており、導入プロジェクトの準備段階からビジネス設計、本稼働、運用のフェーズまで、各段階で最適なサポートを提供しています。
AWSによるクラウド移行は、企業のデジタル競争力を高める重要な戦略です。株式会社テクノプロの専門的なサポートを活用することで、AWSの導入をよりスムーズに、より効果的に進めることができるでしょう。
